GeForce GTX960を購入したので、2015年1月発売のMSI GTX 960 GAMING 2Gと2012年5月発売のGIGABYTE GV-N670OC-2GDを比較しました。
写真は上の3連ファン搭載がGIGABYTE GV-N670OC-2GD。
下のブラックとレッドがMSI GTX 960 GAMING 2G。
GTXx60とGTXx70系なのでGTX960は1ランク下になりますがコアクロックは高くなっています。基本設計としてはコア数が多くビデオメモリの帯域も広いGTX670が上位です。
GTX 960 GAMING 2Gのモニター出力コネクタは、4K 60Hz対応のDisplayPortが3基、HDMI2.0が1基。古いモニタ用にDVI(アナログ/デジタル対応)が1基用意されています。
GeForce GTX960の電源は6ピン1本なのですが、MSI GTX 960 GAMING 2Gはオーバークロックの電力増を考慮して8ピン対応になっています。
6ピン変換ケーブルが付属しているので、電源が6ピン1本しかない場合でも使えます。
コネクタの爪が外向き(基板側)になっています。内向きの仕様と同じに繋げようとすると入らないので注意。
GIGABYTE GV-N670OC-2GDも本来は6ピン 2本ですが、オーバークロック対応のため8+6ピンとなっています。
GeForce GTX960は、MSIゲームアプリに対応しました。
MSIゲームアプリでは、簡単に「OCモード」「ゲーミングモード」「サイレントモード」を切り替えることができます。
MSIゲーミングアプリを設定しない場合は、「ゲーミングモード」が標準となっています。
「OCモード」は標準よりも最大クロックを高く設定。
「サイレントモード」は標準よりも最大クロックを低くして温度を上がりにくくすることで静音(サイレント)での動作となります。
どの設定でもアイドル時の状態は変わらず、負荷が高くなるときの上限が変動します。
実際に使ってみると。MSIゲーミングアプリはメーカーの設定値を切り替えるもので、MSIアフターバーナーに劣ります。
MSIアフターバーナーでは、実際に動作状況を確認しながら細かく自分で設定を変更することができます。
GeForce GTX960では、
「OCモード」は+26MHz、
「サイレントモード」は-63MHzとなっていました。
MSIゲーミングアプリ
どのモードでもアイドル時の動作クロックは135MHzでした。
負荷を掛けたときの最大クロックが変わります。
MSIアフターバーナーを使い、負荷を掛けながら設定を試していくと、
コアクロック +180MHz
メモリクロック +560MHz
で動作できました。
メモリクロックがここまで上げられるのは、どれだけ品質の高いメモリを積んだのでしょうね。
動作できる性能が限界になるとまずはディスプレイドライバが応答停止をします。
それ以上高い性能で動作させようとすると、映像が崩れたり画面が固まる、ドライバの自動停止と再起動ができずにPCの再起動が必要になります。
電圧も上げる場合は、電気系統がダメージを受けて最悪の場合は故障してしまうこともありますので、十分に注意を払いながら少しずつ設定を上げるようにします。
OC設定を実用する場合は、限界値よりも余裕を持たせて少し低い設定にして使います。
オーバクロック設定を使用していてディスプレイドライバが応答停止する場合は、オーバークロックが原因なので設定を下げる必要があります。
GIGABYTE GV-N670OC-2GDの場合は、
コアクロック +125MHz
メモリクロック +100MHz
で動作できています。
電力には測定機器である「WattasUp Pro」の動作電力 約1.5Wとビデオカード以外のPC電力が含まれます。
消費電力は負荷時に60W程GTX960は低くなっています。
消費電力の確認はシンプルな構成で余計な誤差が少ないX48チップセットのPCで行っています。
測定に使用したPCは、
Z77チップセットに Core i7 3770K(3.5-3.9GHz 4Core 8Thred)
Heaven 4.0は純粋なグラフィック性能を測定しますので、Z77とX48の差がほとんど無いです。
GTX960とGTX670の差は意外とGTX960が健闘しています。クロックの高さが活かせる場合は高い性能が発揮できるようです。
GTX960はOpenGL4.0の性能はGTX670よりも高く、DX9性能はクロック次第ではGTX670を超えます。
DX11ではクロック上昇による力業はあまり通用せず、GTX670と比べて基本性能の低さがそのまま表れています。
上記は全体のスコアなので、負荷が高いときの落ち込みはどの程度なのか最低fpsを見てみます。
最低fpsでは最大クロックの高さは影響していません。
GTX960とGTX670は項目により上下がありますが、この程度は誤差です。
GTX960とGTX670はほぼ僅差となっています。どちらも十分に性能が高いので小さな差には意味がありません。これも測定の都度変動する誤差の範疇です。
fpsはフレームレートなので、60fps以上でとても快適、30fps以上で普通に操作できる性能です。
性能は僅かにGTX960が低いですが、フルHDではどちらも十分快適な表示性能です。
Battlefield 4では基本性能が重要で、クロックの上昇の影響は少ない。OCで下がってるのはたまたま誤差が悪く出たといったところです。
GeForce GTX960はビデオメモリの影響が少なく、クロック処理での力業が通用する場合はGeForce GTX670に匹敵する性能があります。
オーバークロックによる上昇は個体差に依るため、あまり性能が高くならない場合があります。OpenGLはGeForce GTX960の性能が高いですが、Direct Xの基本性能はGeForce GTX670が上です。
GeForce GTX960はビデオメモリ回るが弱いので、マルチモニターや高解像度にはあまりおすすめできません。帯域が狭いとは言え、高クロックのビデオメモリが2GBあるので、メインモニターのFull-HDでゲーム画面表示して、サブモニターでブラウザやスカイプを表示する程度なら十分可能です。
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初心者にお勧めのゲーミングPC。
写真は上の3連ファン搭載がGIGABYTE GV-N670OC-2GD。
下のブラックとレッドがMSI GTX 960 GAMING 2G。
スペックの比較
GTX 960 GAMING 2G / GV-N670OC-2GD
CUDAコアプロセッサ数:1024 / 1344
コアクロック: 1253MHz / 1058MHz
ビデオメモリ:GDDR5 128bit 2048MB 7010MHz / GDDR5 256bit 2048MB 6008MHz
Direct X:12 / 11
モニター出力:
DVI:DVI-I 2560 x 1600 @60Hz 1基 / DVI-I 2560 x 1600 @60Hz 2基
HDMI:1.4a/2.0対応(※) 1基 / HDMI 1基
※[4096x2160 @24 Hz (1.4a), 3840x2160 @60 Hz (2.0)]
DisplayPort:3基 (version 1.2: 4096x2160 @60 Hz対応) / 1基
最大消費電力(目安):120W / 170W
電源コネクタ:8ピン 1本(6ピン変換ケーブル付属) / 6ピン+8ピン 各1本
コアクロック: 1253MHz / 1058MHz
ビデオメモリ:GDDR5 128bit 2048MB 7010MHz / GDDR5 256bit 2048MB 6008MHz
Direct X:12 / 11
モニター出力:
DVI:DVI-I 2560 x 1600 @60Hz 1基 / DVI-I 2560 x 1600 @60Hz 2基
HDMI:1.4a/2.0対応(※) 1基 / HDMI 1基
※[4096x2160 @24 Hz (1.4a), 3840x2160 @60 Hz (2.0)]
DisplayPort:3基 (version 1.2: 4096x2160 @60 Hz対応) / 1基
最大消費電力(目安):120W / 170W
電源コネクタ:8ピン 1本(6ピン変換ケーブル付属) / 6ピン+8ピン 各1本
GTXx60とGTXx70系なのでGTX960は1ランク下になりますがコアクロックは高くなっています。基本設計としてはコア数が多くビデオメモリの帯域も広いGTX670が上位です。
GTX 960 GAMING 2Gのモニター出力コネクタは、4K 60Hz対応のDisplayPortが3基、HDMI2.0が1基。古いモニタ用にDVI(アナログ/デジタル対応)が1基用意されています。
GeForce GTX960の電源は6ピン1本なのですが、MSI GTX 960 GAMING 2Gはオーバークロックの電力増を考慮して8ピン対応になっています。
6ピン変換ケーブルが付属しているので、電源が6ピン1本しかない場合でも使えます。
コネクタの爪が外向き(基板側)になっています。内向きの仕様と同じに繋げようとすると入らないので注意。
GIGABYTE GV-N670OC-2GDも本来は6ピン 2本ですが、オーバークロック対応のため8+6ピンとなっています。
グラボのオーバークロック
GeForce GTX960は、MSIゲームアプリに対応しました。
MSIゲームアプリでは、簡単に「OCモード」「ゲーミングモード」「サイレントモード」を切り替えることができます。
MSIゲーミングアプリを設定しない場合は、「ゲーミングモード」が標準となっています。
「OCモード」は標準よりも最大クロックを高く設定。
「サイレントモード」は標準よりも最大クロックを低くして温度を上がりにくくすることで静音(サイレント)での動作となります。
どの設定でもアイドル時の状態は変わらず、負荷が高くなるときの上限が変動します。
実際に使ってみると。MSIゲーミングアプリはメーカーの設定値を切り替えるもので、MSIアフターバーナーに劣ります。
MSIアフターバーナーでは、実際に動作状況を確認しながら細かく自分で設定を変更することができます。
GeForce GTX960では、
「OCモード」は+26MHz、
「サイレントモード」は-63MHzとなっていました。
MSIゲーミングアプリ
どのモードでもアイドル時の動作クロックは135MHzでした。
負荷を掛けたときの最大クロックが変わります。
MSIアフターバーナーを使い、負荷を掛けながら設定を試していくと、
コアクロック +180MHz
メモリクロック +560MHz
で動作できました。
メモリクロックがここまで上げられるのは、どれだけ品質の高いメモリを積んだのでしょうね。
動作できる性能が限界になるとまずはディスプレイドライバが応答停止をします。
それ以上高い性能で動作させようとすると、映像が崩れたり画面が固まる、ドライバの自動停止と再起動ができずにPCの再起動が必要になります。
電圧も上げる場合は、電気系統がダメージを受けて最悪の場合は故障してしまうこともありますので、十分に注意を払いながら少しずつ設定を上げるようにします。
OC設定を実用する場合は、限界値よりも余裕を持たせて少し低い設定にして使います。
オーバクロック設定を使用していてディスプレイドライバが応答停止する場合は、オーバークロックが原因なので設定を下げる必要があります。
GIGABYTE GV-N670OC-2GDの場合は、
コアクロック +125MHz
メモリクロック +100MHz
で動作できています。
消費電力
電力には測定機器である「WattasUp Pro」の動作電力 約1.5Wとビデオカード以外のPC電力が含まれます。
アイドル:70.5W / 79.0W
Heaven 4.0: 220.5W / 282.1W
FF14: 217.6 / 276.1W
Heaven 4.0: 220.5W / 282.1W
FF14: 217.6 / 276.1W
消費電力は負荷時に60W程GTX960は低くなっています。
消費電力の確認はシンプルな構成で余計な誤差が少ないX48チップセットのPCで行っています。
性能比較
測定に使用したPCは、
Z77チップセットに Core i7 3770K(3.5-3.9GHz 4Core 8Thred)
Z77-GTX960 / Z77-GTX960 OC / Z77-GTX760 /Z77-GTX760 OC
Heaven4 OpenGL: 1295 / 1482 / 1207 / 1295
Heaven4 Direct X9: 1144 / 1319 / 1126 / 1186
Heaven4 Direct X11: 925 / 928 / 1024 / 1025
Heaven4 Direct X9: 1144 / 1319 / 1126 / 1186
Heaven4 Direct X11: 925 / 928 / 1024 / 1025
Heaven 4.0は純粋なグラフィック性能を測定しますので、Z77とX48の差がほとんど無いです。
GTX960とGTX670の差は意外とGTX960が健闘しています。クロックの高さが活かせる場合は高い性能が発揮できるようです。
GTX960はOpenGL4.0の性能はGTX670よりも高く、DX9性能はクロック次第ではGTX670を超えます。
DX11ではクロック上昇による力業はあまり通用せず、GTX670と比べて基本性能の低さがそのまま表れています。
上記は全体のスコアなので、負荷が高いときの落ち込みはどの程度なのか最低fpsを見てみます。
Heaven4 OpenGL: 15.0fps / 15.9fps / 7.8fps / 15.1fps
Heaven4 Direct X9: 17.6fps / 18.2fps / 16.9fps / 17.3fps
Heaven4 Direct X11:18.4fps / 18.3fps / 19.0fps / 18.9fps
Heaven4 Direct X9: 17.6fps / 18.2fps / 16.9fps / 17.3fps
Heaven4 Direct X11:18.4fps / 18.3fps / 19.0fps / 18.9fps
最低fpsでは最大クロックの高さは影響していません。
GTX960とGTX670は項目により上下がありますが、この程度は誤差です。
FF14 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
1920x1080 最高品質:10093 / 11338 / 11170 / 11907
1920x1080 最高品質:10093 / 11338 / 11170 / 11907
GTX960とGTX670はほぼ僅差となっています。どちらも十分に性能が高いので小さな差には意味がありません。これも測定の都度変動する誤差の範疇です。
A列車で行こう9v3
1920x1080 簡易設定:高 :81.6fpsfps / 84.5fps / 87.1fps / 88.4fps
1920x1080 簡易設定:高 :81.6fpsfps / 84.5fps / 87.1fps / 88.4fps
fpsはフレームレートなので、60fps以上でとても快適、30fps以上で普通に操作できる性能です。
性能は僅かにGTX960が低いですが、フルHDではどちらも十分快適な表示性能です。
Battlefield 4
1920x1080 グラフィック最高 平均fps: 58.8fps / 54.4fps / 87.4fps / 62.6fps
1920x1080 グラフィック最高 最低fps: 39.5fps / 50.5fps / 77.5fps / 58.0fps
1920x1080 グラフィック最高 平均fps: 58.8fps / 54.4fps / 87.4fps / 62.6fps
1920x1080 グラフィック最高 最低fps: 39.5fps / 50.5fps / 77.5fps / 58.0fps
Battlefield 4では基本性能が重要で、クロックの上昇の影響は少ない。OCで下がってるのはたまたま誤差が悪く出たといったところです。
まとめ
GeForce GTX960はビデオメモリの影響が少なく、クロック処理での力業が通用する場合はGeForce GTX670に匹敵する性能があります。
オーバークロックによる上昇は個体差に依るため、あまり性能が高くならない場合があります。OpenGLはGeForce GTX960の性能が高いですが、Direct Xの基本性能はGeForce GTX670が上です。
GeForce GTX960はビデオメモリ回るが弱いので、マルチモニターや高解像度にはあまりおすすめできません。帯域が狭いとは言え、高クロックのビデオメモリが2GBあるので、メインモニターのFull-HDでゲーム画面表示して、サブモニターでブラウザやスカイプを表示する程度なら十分可能です。
【PR】Amazon:MSI GTX960 GAMING2G|GeForce GTX 960
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初心者にお勧めのゲーミングPC。
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