ソロマイニングは採掘所(Pool)を使わずに自分のPCで自力で採掘します。プールマイニングよりも採掘できたときの取得量は大きくなりますが、性能や運により数時間から数日採掘できない場合があります。マイニングを短時間で停止させたりシャットダウンするPCではソロマイニングよりもプールマイニングが良いです。

ここではGeForceを使ったソロマイニングについて案内します。

ソロマイニングの設定

ソロマイニングでは採掘されたモナコインをウォレットに直接貯め込むために、Monacoin coreのインストールが必要です。

自分のPCを採掘所にしてマイニングするため採掘所(Pool)への登録は不要です。

Monacoin coreをインストール

Monacoin coreについては「モナコインのマイニング始めました。ウォレット編」をご参照ください。

Monacoin coreをインストールして起動して同期が完了したら終了させます。メイン画面を×ボタンで閉じてもプログラムは常駐しています。タスクトレイのアイコンを右クリックして終了させます。

CUDA9をインストール

GeForceでマイニングするにはプールマイニングと同じに、CUDA Toolkit が必用なのでインストールしていない場合はダウンロードしてインストールします。

「Installer Type」は「exe[local]」が安心です。localではすべてダウンロードされてからインストールするのでインストール中のトラブルがありません(PCに不具合がなければね)。networkは回線状況が悪いとインストール中に固まって進まないなどの問題が生じる場合があります。

現在のバージョンはCUDA 9.1.85です。

CUDA Toolkitを自動でインストールするとグラフィックドライバがCUDA Toolkitに含まれるバージョンの物に置き換わります。最新のグラフィックドライバを使う場合はカスタムインストールでグラフィックドライバの更新を無効にするかCUDA ToolkitをインストールしてからGeForce Game Ready Driverをインストールします。

マイニングプログラムの入手と設定

GeForce GTXを使ってマイニングする場合はccminerを使います。

ここでは「ccminer-2.2-mod-r2-CUDA9」を使用しています。他にも色々ありますが、今のところこれが効率よくマイニングできます。

2.2-mod-r2-CUDA9.binary.zipをダウンロードします。

解凍して実行するためのフォルダに移動させます。インストール不要の実行プログラムはCドライブに「Program User」というフォルダを作成してその中にフォルダごとコピーすると管理しやすいです。

ソロマイニングでは「LYRA2REv2-START.bat」の「rem ソロマイニングの場合」を使います。

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ccminer.exe -a lyra2v2 -o (IPアドレス):(ポート) -u (ユーザ名) -p (パスワード) --no-longpoll --no-getwork --segwit --coinbase-addr=Mxxx(Walletアドレス)xxxxxxxxxxxxxx

この行以外を削除して「solo.bat」として名前をつけて保存します。「LYRA2REv2-START.bat」は上書き保存せずに、別のマイニング設定で使うことがあるかも知れないのでそのまま残します。

「solo.bat」の中身で変更が必用なのは、「IPアドレス」「ポート番号」「ユーザー名」「パスワード」「モナコインの受けとり用アドレス」です。

プールマイニングよりもコマンドのオプションが多いですが、「--」を「-」にしないように気をつけましょう。「LYRA2REv2-START.bat」の不要な行を削除して設定する場合は変更しないと思いますが、新たにBATファイルを作成する場合に「--」を「-」に変えてしまって動作しない場合があります。

IPドレスはMonacoin coreが起動するPCのローカルアドレスを指定します。「192.168.1.1」だったり「192.168.10.1」だったりルーターによって割り当てられてるIPアドレスは異なります。また、DHCPで変動する場合は変動する度に動作できなくなってしまうので固定させましょう。分からない場合は「localhost」にしても動作しました。「localhost」はこのPCの今のIPアドレスという意味で代用することができます。

ポーと番号は「4444」で案内する人が多いですね。「4444」でいいと思いますが、この番号を解放するのが当たり前になってると不正侵入されやすくなってしまうので、気になるなら「4545」なで他と被らない適当な番号がよいです。他のアプリケーションやゲームなどで使われるポーと番号を使ってしまうと不具合の原因になるので分からなければ「4444」を使いましょう。「4444」が他で使われている可能性は低いですが、何かで使ってる可能性は無きにしも非ずです。

IPアドレスとポート番号は「:」で繋げます。手入力する場合に「;(セミコロン):(全角のコロン)」似たような他の記号などと間違えないように気をつけましょう。

ユーザー名とパスワードはオンラインで登録するものではなく自分のPCに設定する分には適当でいいです。そのまま「user」と「pass」というのはやめた方がよいと思いますが、ここの設定は誰かが悪用できるものでは無いと思います。

モナコインの受けとり用アドレスはMonacoin coreで「ファイル」 → 「受けとり用アドレス一覧」を開いて「新規」ボタンで追加します。ラベルに「MonaSolo」とすればソロマイニングで取得したものだと分かりやすいです。「コピー」ボタンでアドレスをコピーできますが、「右クリック」でもコピーすることができます。

設定を終えたら「solo.bat」を上書保存します。

monaminer102

マイニングサーバーの設定 Monacoin.conf

メモ帳やエディターで「Monacoin.conf」ファイルを作成します。ファイルの中身は

rpcuser=User
rpcpassword=Password
rpcallowip=192.168.0.0/255.255.0.0
rpcallowip=127.0.0.1
rpcport=4444
daemon=1
server=1
gen=0

とします。

Userはユーザ名をPasswordはパスワードを4444はポーと番号を「solo.bat」からコピーして張りつけます。

ファイルの保存はMonacoin coreをインストールしたときに設定したデータフォルダに保存します。標準では「%userprofile%\AppData\Roaming\Monacoin」です。ファイル保存するときに上のアドレスにコピペするとその場所に移動してくれます。「%userprofile%」はユーザーフォルダを表す環境変数です。展開すると「C:\Users\[ユーザーアカウントのフォルダ]\」になります。

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ファイル名はテキストファイル(*.txt)ではなくすべてのファイル(*.*)にしてファイル名を「Monacoin.conf」として保存します。「Monacoin.conf.txt」となってしまうと動作しませんので、.txtが付かないように、付いてしまっている場合は削除します。エクスプローラーの設定で「登録されている拡張子は表示しない」が有効になっていると間違えやすいです。

エクスプローラーの表示設定を変更する

エクスプローラーの表示設定を変更したい場合、Windows10ではメニューから「表示」の「オプション」を開きます。フォルダーオプションの「表示」で設定を選択して有効/無効を切り替えることができます。メニューが表示されない場合はエクスプローラーでキーボードのAltキーを押すことで表示されます。

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ソロマイニングを実行する

Monacoin coreを起動することで作成した「Monacoin.conf」が読み込まれます。「Monacoin.conf」を編集した場合はMonacoin coreを終了させて起動させる必要があります。

「solo.bat」を実行します。正しく設定されていれば「Current block is *******」と表示されます。

性能と運によってyes!となかなか表示されないので気長に待ちましょう。

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設定が間違っていて動作できない場合は実行されずに閉じてしまいます。Monacoin coreが起動していない場合やサーバーが見つからない場合は30秒毎に実行がやり直しされます。

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動作しない場合は設定を確認する

設定ファイルは「solo.bat」と「Monacoin.conf」の2つです。ユーザー名、パスワード、ポーと番号が2つのファイルで完全に同じである事を確認します。

「solo.bat」のIPアドレスがMonacoin coreが実行しているPCのIPアドレスであることを確認します。分からない場合、Monacoin coreと実行するccminer.exeが同じPCの場合はIPアドレス「192.168.*.*」を「localhost」に変えてみます。

IPアドレスとポート番号の間の「:」が正しいか確認します。

ccminer.exeのあるフォルダをセキュリティソフトの除外フォルダに登録します。Windows Defenderの場合も「除外の追加」でフォルダーを登録します。

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ポート番号を他の番号に変えてみます。「solo.bat」と「Monacoin.conf」を同じにします。「Monacoin.conf」を変更したのでMonacoin coreを終了して起動し直します。

ポート番号をルーターの設定でポート解放に登録します。ルーターによっては設定方法が異なるのでルーターのマニュアルやヘルプで確認してください。同じPCで実行している場合はルーターの設定は変更せずにマイニングが実行できています。

寄付について

この記事が役になったよ!という方がいましたらモナコインとビットコインで寄付を受け付けています。

モナコインはレートが1600円/MONAの場合は0.000625MONAで1円分になります。
MONA 寄付の受付アドレス: MSaQXXPMozjgyt6Ax2cNGkLsdiv69CF77F

ビットコインは200万円/BTCの場合は0.000005BTCで10円分になります。
BTC 寄付の受付アドレス: 1oNQHBYhxEQmVpwthS1mrADG2ThkYo2Ru

ウォレットなどで上記のアドレスを送信先にして入力した数量が送金されます。

寄付の送金は手数料の高い取引所ではなくウォレットからをおすすめします。寄付よりも手数料が高かった!とならないように注意が必要です。業者を通さないローカルのウォレットからでも仮想通貨のシステムとして送金の手数料が掛かります。

ウォレットについては「モナコインのマイニング始めました。ウォレット編」をご参照ください。

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