壊れたHDDを新品のHDDに取り換えました。
- ・WD30EZRZ-00Z5HB0
- Western Digitalの3TBのHDD WD Blue。5400rpm。キャッシュ64MB。
- ・WD20EZRZ-00Z5HB0
- Western Digitalの2TBのHDD WD Blue。5400rpm。キャッシュ64MB。
- ・WD4004FZWX-00GBGB0
- Western Digitalの4TBのHDD WD Black。7200rpm。キャッシュ128MB。
購入したHDDの性能比較
性能比較にはCrystal Disk Markの最新バージョン5.2と、古い機器と比較できるようにバージョン3.0の2種類を用いています。
HDDは円盤の回転により内周が遅く外周が早いという特徴があるので、ディスクの読込速度の変化を表したグラフを載せています。このグラフはHDDの診断ツールであるFromHDDtoSSDのディスクのスキャンによるものです。ファイルの読書速度とは異なります。
WD Black HDDの性能
WD Blackは7200回転と大きなキャッシュで性能を高めながら信頼性も高めたモデルです。PC内臓に最適なモデルですが性能重視のためアクセス音が響いてしまいます。
SSDに入りきらない大きなゲームのインストール先や、複数のファイルを同時に表示することが多い画像の管理などのドライブに適しています。
・複数の要求による速度低下を抑えるために、デュアルコアプロセッサが搭載されています。
・振動の影響を抑えるStableTracテクノロジーが搭載されています。振動による悪影響を抑えて精密で高速な動作を可能としています。
・保証期間は5年間となっています。
WD GoldはBlackよりも更に上の信頼性機能が搭載されて性能と最大容量も最上位となっています。
WD Red ProはWD Blackと性能は同等ですが、NAS向けに信頼性と性能が最適化されています。複数のHDDを使ったRAIDや24時間運用にはRed Proが最適です。
WD4004FZWX-00GBGB0の性能
4TBのモデルで使用可能な容量は3726GiBになります。
2TiBを超える容量はGPTで初期化する必要があります。
最新のFZWXモデルの容量は最低4TBからとなっています。3TB以下のモデルは設計が古くて消費電力が大きく性能が低いとなってしまいます。それでもBlueよりは性能も信頼性も上です。
- 回転数:7200rpm
- キャッシュ容量:128MB
- 転送速度:202MB/s
- 動作可能な温度範囲:5〜55℃
- 書込時の耐衝撃性:30Gal
- シーク平均の動作音:34dBA
- 消費電力:アイドル時 5.8W / 読書時 9.1W
性能重視で発熱があるため、動作可能な温度範囲がWD Blueよりも狭くなっています。冷却のためにファンの近くに設置する必要があります。
WD Blue HDDの性能
WD BlueはWD Greenと統合して、回転数が5400rpmになりました。同じ容量で新旧を比較すると回転数が下がってもプラッタ密度の向上などにより転送速度は同じになっています。
5400rpmになったことでWD Greenと同じ省電力と静音を実現しています。
信頼性を高める高度な機能は搭載せずに安さ優先のため、WD RedやWD Blackに信頼性が劣ります。ダウンロード先やバックアップ用などアクセス頻度の少ない使用に適しています。
WD Blue EZRZのキャッシュ容量は1TBから6TBモデルまで64MBとなっています。
WD Blueの保証期間は2年間です。
WD Redは性能はBlueと同等ですが、NAS向けの信頼性機能が搭載されていて保証期間が3年と長くなっています。
WD20EZRZ-00Z5HB0の性能
2TBのモデルで使用可能な容量は1863GiBになります。
2TiBを超えない容量なのでMBRで初期化して使うこともできます。GPTに対応しているシステムでしか使わない場合はGPTで初期化して構いません。
- 回転数:5400rpm
- キャッシュ容量:64MB
- 転送速度:147MB/s
- 動作可能な温度範囲:0〜60℃
- 書込時の耐衝撃性:30Gal
- シーク平均の動作音:27dBA
- 消費電力:アイドル時 3.0W / 読書時 4.1W
動作による発熱が少ないため、動作可能な温度範囲はWD Blackよりも広くなっています。
WD30EZRZ-00Z5HB0の性能
3TBのモデルで使用可能な容量は2794GiBになります。
2TiBを超える容量はGPTで初期化する必要があります。
- 回転数:5400rpm
- キャッシュ容量:64MB
- 転送速度:147MB/s
- 動作可能な温度範囲:0〜60℃
- 書込時の耐衝撃性:30Gal
- シーク平均の動作音:27dBA
- 消費電力:アイドル時 3.0W / 読書時 4.1W
2TBモデルと3TBモデルのスペックは同じとなっています。
2TBモデルと3TBモデルのディスクの性能はほぼ同じですが、同じ容量だけ使う場合は3TBモデルの方が性能が高くなります。ディスクの先頭はどちらも150MB以上、最後部の性能はどちらも70MB/s程度です。3TBモデルで2TBの位置はディスク全体の66%の位置にあたりますが、70%の容量まで100MB/s以上の性能があります。
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