大型空冷のCPUクーラーはサイズ(Scythe)の「グランド鎌クロス」にシルバーストーン(Silver Stone)の14cmで38mmファン「SST-FHP141」を組み合わせています。トップフローでCPU周辺のVRMやメモリまで冷却できる優れものです。「グランド鎌クロス」は今は販売終了となっています。

簡易水冷のCPUクーラーはクーラーマスター(Cooler Master)の「MasterLiquid Pro 120 (MLY-D12X-A20MB-J1)」を使用して温度を比較します。

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SST-FHP141」はファンの動作モードに回転数が最大2000rpmで風量が171CFMとなるPモード(パワーモード)と最大1200回転に抑えるQモード(静音モード)をスイッチで切り換えることができます。

MasterLiquid Pro 120」は25mm厚の12cmファンを2枚でラジエーターを挟んでいます。ファンの最大回転数は2000rpmで風量は66.7CFMです。

マザーボードにはASUSTeK Z97A-USB3.1を用いて、FanXpert3によりファンの動作モードを自動調整された「標準モード」と「最大回転数固定モード」を使っています。

CPUはCore i7-4790Kを4コアとも最大4.4GHzに統一して測定しています。

測定結果

  ファン
動作モード
気温 ファン
最大回転数
温度
マザーボード
温度
CPU Package
グランド鎌クロス
+
SST-FHP141
+
シルバーグリス AS-05
Q-標準 21℃ 1150 RPM 26 - 28 ℃ 36 - 83 ℃
Q-固定 21℃ 1317 RPM 27 - 28 ℃ 33 - 79 ℃
P-標準 21℃ 1603 RPM 25 - 27 ℃ 31 - 80 ℃
P-固定 21℃ 2014 RPM 26 - 27 ℃ 31 - 75 ℃
MasterLiquid Pro 120
+
シルバーグリス AS-05
標準 20℃ 1319 RPM 23 - 26 ℃ 30 - 79 ℃
固定 20℃ 2000 RPM 26 - 27 ℃ 29 - 70 ℃
MasterLiquid Pro 120
+
付属グリス
標準 20℃ 1259 RPM 25 - 27 ℃ 31 - 76 ℃
固定 20℃ 1985 RPM 27 - 28 ℃ 30 - 69 ℃

シルバーグリス 「AS-05」は熱伝導率が優秀なグリスなのですが、MasterLiquid Pro 120に「付属のグリス」はもっと優秀でした。

グリスの塗り方について

CPUとCPUクーラーの接触部に使うのは熱を伝えるための熱伝導グリスです。動く部分に使う潤滑油系のグリスを使ってはいけません。

AINEX シルバーグリス Arctic Silver AS-05

AS-05」は柔らかくて塗りやすいグリスです。CPUカバーの上でCPUグリス用のへらで薄く広げることができます。

ainex_as05_001
アイネックスのシルバーグリス AS-05。長期保管でも固まりにくく後で使うことも可能。液体が分離するようになったら交換時。
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AS-05は柔らかくて薄く広げやすい。
グリス用のへらが無い場合は、コンビニでゼリーなどに付いてくる透明のプラチックスプーンの裏の丸みでも代用できます。

MasterLiquid Pro 120に付属のグリス

付属のグリス」は固めで粘度の高いグリスです。薄く伸ばすのがちょっと難しいタイプでした。

MasterLiquidPro120_101
MasterLiquid Pro 120 では輸送時の衝撃でネジ山が傷つかないように1本1本区切られています。付属のグリスはMasterGel Pro。
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このグリスは固くて伸ばしにくいですが熱伝導は優秀です。

グリスを塗り替えるときにはグリスクリーナーを使います。「ActiveCleaner」が固いグリスも柔らかく拭き取ることができます。

ArctiveClean_001
ActiveCreanerはティッシュ小さく折りたたみ、1番をティッシュにしみ込ませてグリスに当てることでCPUのグリスがティッシュにくっつきます。こすると周りに広がってしまうので上から当てるのがポイントです。薄くなったらこすっても構いません。ティッシュに付かなくなったら2番を同じようにティッシュにしみ込ませて上からポンポンっと当てます。最後に綺麗なティッシュに2番をしみ込ませて軽くこすって終わりです。

最大回転時のファンの騒音は「SST-FHP141」のQモードはそれなり、「SST-FHP141」のPモードと「MasterLiquid Pro 120」の2000RPMはとてもうるさく響きます。
ただ、これは4コア8スレッドにフルに負荷が掛かっている場合で、通常はファン回転数を自動にしておくと1200RPM以下となり騒音は気になりません。どちらも700RPM以下に回転を落とせるので、CPU負荷が大して掛かっていないときは静音です。

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グランド鎌クロスRev.B(SCKC-2100)はヒートシンクの位置が高いのでCPU周辺のパーツには干渉しませんが、PCケースのカバーに干渉しやすいです。ここで使用している38mm厚のファンを使うと更に高さが増すので多くのPCケースには入りません。現在グランド鎌クロスはグランド鎌クロス3(SCKC-3000)がシリーズ最後となり生産が終了しています。一部の店舗でまだ在庫販売されています。
MasterLiquidPro120_105
MasterLiquidPro120_106
簡易水冷はCPU周りはコンパクトですが、ラジエーターとファンをPCケースの背面ファンまたは上部のファンの部分に取り付けるため少し大変です。水冷のポンプの電源はCPU_OPTコネクタに接続し、2つのファンは2本を1本に繋げてCPU_FANコネクタに接続します。ファンの回転は2つのファンの電気信号が同じに制御されます。
MasterLiquidPro120_201
MasterLiquidPro120_202
MasterLiquid Pro 120はSilver StoneのPCケースRV03に取り付けた場合、Nepton 120XLの時と同様にラジエーターの幅がサイドカバーに当たらずにギリギリ取り付けができる大きさです。PCケースRV03は背面が上部になっており、内部の熱が自然に上に逃げていく煙突方式になっています。
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